名著の予知能力
書籍美術・教養
書籍美術・教養
「100分de名著」(NHK Eテレ)で取り上げる作品を9年にわたり選び続けてきたプロデューサーが最も戦慄を覚えたのは、現代社会のありようを言い当てる「名著の予知能力」。カミュ「ペスト」には、新型コロナで苦しむ「今」があった。ル・ボン「群衆心理」は、対立意見で分断を煽るSNS社会を見通したかのようだ。ミッチェル「風と共に去りぬ」には、トランプ政権へつながるアメリカの裂け目が見える。名著との格闘から得られる、驚き、興奮、感動。そして人生を変える力。画期的な「名著」の読み方。
秋満吉彦(あきみつよしひこ)
1965年生まれ。大分県中津市出身。熊本大学大学院文学研究科修了後、1990年にNHK入局。ディレクター時代に「BSマンガ夜話」「日曜美術館」等を制作。その後、ドラマ「菜の花ラインに乗りかえて」、「100分 de 平和論」(第42回放送文化基金賞優秀賞)、「100分 de パンデミック論」(第48回放送文化基金賞優秀賞)、「100分 de メディア論」(第55回ギャラクシー賞優秀賞)等をプロデュースした。現在、NHKエデュケーショナルで教養番組「100分 de 名著」のプロデューサーを担当。著書に『行く先はいつも名著が教えてくれる』(日本実業出版社) 、『「名著」の読み方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)等がある。
- 発売日:
- 2023年5月31日
- 価格:
- 1,100円(税込み)
- お問い合わせ先:
- 幻冬舎