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美術館・博物館向け展示映像制作
「日曜美術館」「美の壺」など、NHK番組制作で培った経験を活かして、お客様のご要望に添いながら美術館・博物館向けの展示映像を制作します。企画立案から映像の完成に至るまで、経験豊富な制作チームが請け負います。
イスラエル博物館所蔵 ピカソ/ひらめきの原点 展とは
版画を中心に、油彩、素猫から写真まで…天才画家ピカソが描く人生の軌跡とその筆跡を追う
20世紀最大の画家と誰もが認めるパブロ・ピカソ(1881-1973)。ピカソは、過去の芸術を吸収し同時代の人々からインスピレーションを受けながら、常に新しく唯一無二の作品を生み出し続けました。創造力と革新性に溢れた彼の芸術は今なお私たちを魅了してやみません。
世界有数の文化施設であるイスラエル博物館(エルサレム)は、800点あまりのグラフィック作品を軸とする豊かなピカソ・コレクションを有しています。本展は、同館所蔵のピカソの作品より、精選した版画作品を中心に紹介します。油彩画、水彩画、素猫、写真も織り交ぜ、パリに出た1900年頃から亡くなる3年前の1970年までの作品を年代順に展示し、青の時代、バラ色の時代を経て、キュビスム、新古典主義、さらにはシュルレアリスムへと向かう画風の変遷を追うとともに、版画における技術的実験の軌跡、そして生涯に繰り返し描いた主題とモチーフの変容をたどります。本展覧会は古典的な表現から抽象的形態まで、自在にスタイルを変化させるピカソの驚異の創造性と創作の過程に触れる絶好の機会です。
お客様の声
【イスラエル博物館所蔵 ピカソ/ひらめきの原点 パナソニック汐留美術館】
インタビュー:2022/4/8
パナソニック汐留美術館 主任学芸員:萩原敦子様
20世紀最大の画家としてその名前を誰もが知るパブロ・ピカソ(1881-1973)は、伝統ある過去の芸術を分析、吸収しつつも、新たに同時代の作品からも常に刺激やインスピレーションを受け、より革新的な作品を生み出すことに挑み続けた芸術家です。
本展では、広大な敷地内に先史時代から現代までの50万点にのぼる美術品を所蔵するエルサレムのイスラエル博物館より、同館が誇る800点余りの豊富なピカソ・コレクションのうち、版画やドローイングを中心とした130点が紹介されています。
版画を中心に、油彩、素猫から写真まで…天才画家ピカソが描く人生の軌跡とその筆跡を追う
―― 今回の展覧会の内容と魅力を教えてください。
萩原敦子様(以下、敬称略):20世紀初頭から1970年までの100点を超す、パブロ・ピカソによる版画とドローイングを中心とする作品に、絵画と写真を加えた展覧会です。 展示されている作品は全て、エルサレムにあるイスラエル博物館所蔵です。作品は年代順の5章に分けて展示されており、初期の青の時代からバラ色の時代、キュビスムを経て、新古典主義、シュルレアリスムへと作風が変化していくその変遷の軌跡をたどれるのが最大の魅力です。また、自然主義的な描き方から歪曲した抽象的な形態まで、様々なスタイルを同時進行的に駆使したピカソの驚異的な創造力と革新性を見て頂ける貴重な機会となっています。
展覧会場の風景
主要な4つの“版画作品シリーズ”の魅力に迫る
――本展覧会の見どころはどこでしょうか?
萩原:本展覧会の見どころの1つは、ピカソを代表する4つの版画シリーズが見られるところです。ピカソ初期の傑作版画«貧しい食事»を含む<サルタンバンク・シリーズ>、ピカソの版画シリーズを代表する<ヴォラール連作>、戦時期に制作された«フランコの夢と嘘»、最晩年86歳の時に僅か7か月で347枚の版画を制作した<347シリーズ>、これら4つのピカソの代表作について、それぞれのシリーズの特徴が特にわかりやすい作品を展示しておりますので、ぜひみなさまにご覧いただきたいです。
ピカソの画歴を“展示映像でシンプルにわかりやすく”伝えたい
――今回の展示映像で特にこだわった点を教えてください。
萩原:ピカソの人生や画歴については、なかなか展覧会の作品を見ただけでは捉えられないと思います。そうした展覧会だけでは伝えきれない内容を、映像を使って誰にでもわかりやすく、親しみやすいように紹介しました。
――展覧会場で展示映像を流すメリットは何でしょうか。
萩原:展覧会では、文字やパネルを使って解説することがほとんどです。しかし時には文字だけでは伝えづらい、あるいは理解しづらい内容もあります。そうした点については、映像とナレーションの力を借りることで、より分かりやすく明快な説明をすることができます。
――今回の映像制作の過程で、1番印象に残っていることは?
萩原:最初は荒削りだった台本が、制作チームと一緒に研磨していくことで、最終的には無駄のない、かつ要点をおさえたものに仕上がっていく過程は印象的でした。
――最後に、今回のピカソ展の展示映像の仕上がり・内容について感想をお願いします。
萩原:音楽や声優の島﨑信長さんのはつらつとしたナレーションと共に、ピカソの人生と画業を短い時間でたどれる内容になっています。展覧会に入場される前の予習にも、もしくは展覧会後の復習としても見て頂き、今回の展覧会の理解を深めていただきたいです。
――ありがとうございました。
展示映像制作の流れ【ピカソ/ひらめきの原点 パナソニック汐留美術館】
①発注(企画スタート) 2022年1月
展覧会開催の3ヵ月前に、美術館の担当者より展示映像制作の依頼に関するご連絡をいただきました。
※美術館・博物館の展示用映像のほか、 eラーニング用の映像教材、企業広報や会社案内、人事採用向け、企業研修向け、工場や施設見学向けの動画まで、あらゆる分野に実績があります。完成までには、平均2〜3ヵ月程度かかります。
②クライアントの要望を伺う
美術館の担当者と2時間程度の打合せを実施し、展示映像に対するご要望をお伺いしました。
⇒「お客様にとってシンプルでわかりやすい内容にしてほしい」「過去のNHKアーカイブス映像を利用したい」という、二つのご要望をいただきました。
※お客様のご要望に添いながら、コンテンツのねらい、ターゲット、使用するシチュエーション、ご予算などに合わせて、企画の具体化と演出の検討を進めます。
※過去の貴重な資料映像や番組の一部引用などの使用をお考えの場合には、権利処理業務も行います。
③NHKエデュケーショナルより、ストーリーをご提案
ピカソの画歴を年代別・作品のシリーズ別に簡潔に紹介するストーリーをご提案しました。
④台本作成 2022年2月
ストーリーの方針が決まったところで、撮影のための台本
(映像、時間、ナレーションなどを記載)を作成しました。
※NHKエデュケーショナルが制作する展示映像の長さは、
5〜15分程度。ご希望に応じて制作します。
⑤撮影・編集・試写 2022年2〜3月
編集の過程で試写(3回)を行い、美術館の担当者と共に、「お客様にとってシンプルでわかりやすい内容になっているか」を確認しました。
※NHKの番組制作で培った経験を活かし、さまざまな手法を駆使して撮影を行います。
※シンプルな記録映像から、ドキュメンタリー、ドラマタイズ、授業やインストラクション用の教材映像まで、幅広い演出が可能です。
※デジタル技術を駆使したCG、映像合成にも柔軟に対応いたします。
⑥ナレーション入れ
美術館の担当者と共に、映像のストーリーやテーマに合わせて、ナレーターの人選を行いました。
※幅広い放送番組制作の経験から、声優・俳優・芸能人等の人脈を持っていますので、ご要望のイメージに添うナレーターに依頼することが可能です。
⑦完成・納品 2022年3〜4月
※背景音楽、効果音、テロップによる文字情報などを入れ、コンテンツを完成させます。
※お客様のご要望に合わせた媒体で、ご希望の場所に納品いたします。
※配信型のコンテンツの場合、ご指定のサーバーに組み込むことも可能です。
※制作の立ち上がりから納品まで、弊社の経験豊富なプロデューサーが品質管理を請け負いますので、安心してお任せください。