遊育（あそいく）イベントパッケージ｜教育コンテンツならNHKエデュケーショナル

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「あそいく」はスポーツ庁の新プロジェクト
「Sport in Life」に賛同した取り組みです

これまでのイベントの様子を動画で紹介！

「コンドルズの遊育計画」（新宿文化センター）より

「親子であそいく」（阪急うめだホール）より

遊育（あそいく）とは

遊育（あそいく）って、なんだろう？

【遊育（あそいく）】は、将来の生活に必要な基本動作を“からだを使った遊び”の中でバランスよく身につけてもらい、元気な子ども＝健全な人間を育てることです。

文部科学省の新学習指導要領に、子どもたちの「生きる力」を育てるという基本的な考え方があります。【遊育（あそいく）】は体力の向上に限らず、コミュニケーション能力や創造力の発達、表現力や自主性の向上、意欲心の育成など幅広くバランスのとれた「生きる力」を子どもたちに備える手助けにもなると考えています。みなさんが子どもだった頃を思い出してみてください。“鬼ごっこ”“かくれんぼ”“ハンカチ落とし”…いろいろな遊びが楽しくて、日が暮れるまで仲間と遊んでいましたよね？お腹が空いて、ごはんが美味しく、ぐっすり眠る毎日だったのではないでしょうか。

からだを動かす「遊び」は子どものからだとこころの成長に必要！

幼い時のからだづくりが、子どもたちの夢を広げます。だからこそ、私たちは遊びに注目します。子どもが自然にからだを動かし、遊ぶことが好きになって欲しいと考えます。私たち大人は遊びを与え、見守ることで、元気な子どもが育つよう手助けをする役目があるのです。【遊育（あそいく）】は子どもを育てると同時に、社会への貢献にもつながります。私たち（ＮＨＫエデュケーショナル）は、昔ながらの「遊び」の復活・伝承もさることながら、将来へ向けた子どもたちのからだづくりを急務と捉え、これまで培ってきた教育コンテンツ制作のノウハウを活かしながら、主に幼児から小学生をターゲットに親世代や教育現場も含めて、【遊育（あそいく）】を社会に広く浸透させる役割があると考えています。大人であり、家庭における親であるみなさんが【遊育（あそいく）】をきっかけに、「遊び」を再認識し、子どもと積極的にかかわれる有意義な仕組みや仕掛けを考えていきたいと思います。

なぜ遊育（あそいく）

なぜ、今？【遊育（あそいく）】提唱の背景

深刻化する子どもの運動能力の低下の原因は？

みなさんのお子さんはスキップができますか？顔から転んだりしていませんか？ 40年前に比べ、生活様式そのものが変わり、効率のよい便利な暮らしが、日常的に運動量を減少させています。特に、日本の将来の活力になるはずの子どもは、園や学校から帰っても、安全な遊び場もなく、塾や習い事、ゲームに忙しく、外で走り回る暇も時間もありません。さらに少子化が追い打ちをかけ、遊ぶ仲間も減っているのです。親世代より身長は伸び、体格はよくなっても、運動量が少なく、基本的な動きが身についていない子どもが急増しています。自分のからだをコントロールできなければ、当たり前な動きもできず、うまくできないからつまらない。つまらないから繰り返さない。この連鎖により、上達した実体験も、からだを動かす楽しさ、やり遂げた達成感も味わうことがないまま、年齢を重ねることになります。これでは、からだを動かすことが好きになれません。学校の体育の授業も面白くないでしょう。

大人たちがもつ「遊び」や「運動」に対する認識のズレ？

とはいっても、深刻化する今の子どもの運動能力の低下は生活環境の変化だけではありません。今、みなさんが注目しなければならないことは、親がもつ「遊び」の捉え方が、昔とは違い、いつの間にか「遊び」自体の認識に変化が生じてしまっていることだと私たちは考えます。「子どもを遊ばせていますか？」と親に問いかけると、「ちゃんと遊ばせている」という答えが、普通にかえってきます。実はその「遊び」とは、オンラインやスマホゲーム、カードゲームなど室内遊びのことで、昔ながらの“鬼ごっこ”など、からだを使った「遊び」とは、かけ離れています。同じ時間を費やしても「遊び」自体の捉え方が違ってしまっているのです。また、親が子どもを思うあまり、良かれと与えた運動が「競技スポーツ」に偏っている傾向があります。それが悪いというわけではありませんが、サッカー、野球、水泳などは、勝ち負けや技術の習得に重きを置きがちです。子どもの単一スポーツ化は、運動量は確保できても様々な動きは身につきません。局部的な過度の反復動作だけを幼少期から続けていても、必ずしも体力や運動能力の向上にはつながっていないのです。

放課後の遊びの移り代わり

（出典：中村和彦「子どものからだが危ない – 今日からできるからだづくり –」日本標準　2007年）

からだを動かす昔ながらの「遊び」は身体能力や知性、社会性を育みます。子どものからだとこころの成長に欠かせません！「遊び」により運動量が増え、さまざまな動きを習得すれば、運動能力も上がり体力もつきます。昨今、危険視されている運動不足からくる子どもの便秘、生活習慣病の増加、ストレスに対する抵抗力の低下も“からだ遊び”により、防げるかもしれません。“よく食べ、よく遊び、よく眠る”という子どもらしい生活習慣が身につけられるように、子どもを見守る大人が「遊び」を通じて必要な運動のあり方を見直し、子どものからだづくりを考える時期にきているのです。幼い頃にバランスよく基本動作を組み合わせた「遊び」の経験があるかないかで、からだやこころの発達の度合いが変わってきてしまう現実があります。体力は、人間のあらゆる活動の源です。物事に取り組む意欲や根気にも深くかかわっており、子どもの体力の低下は将来的な国民全体の体力低下につながってしまうことになりかねません。

楽しく自然に動きを身につけられる、一生に一度だけの時期がある？

体力は大きく３つに分類されます。 ① 筋力　（力を発揮する能力） ② 持久力（長く運動する能力） ③ 調整力（からだをコントロールする能力、からだを調整する能力）

（引用：宮下充正ほか　子供のスポーツ医学　小児科学　1986年）

①〜③の中でも、幼児期から小学校の時期に発達が著しいのが瞬発力です。同じようなことが言えるのが「言語」。第２言語の習得には、“臨界期”と呼ばれる時期、日常的にその環境下にいることが効果的だということはよく知られています。この一生に一度だけの言語における“臨界期”と同じように、「動作」を自然に身につけるのに最適な時期が、２歳から１２歳までの間、「言語」の“臨界期”と重なるという説もあります。この時期にいかにさまざまな動きを経験して、楽しく自然に体に覚えさせるかが大事です。将来どんな分野に進むにしても、マルチに体を使えることが、子どもの将来の可能性を広げます。 “からだ遊び”は、あらゆる動きが楽しく体験できます。幼児期から小学校の時期に子どもたちは、楽しみながら自然に動きをバランスよく身につけることができます。

イベントパッケージ

NHKエデュケーショナルが提唱する“あそいく”は、実践して体感してもらうために、参加・体験型のイベントを展開しています。どこでも手頃に開催できる小さなものから、ホールや体育館を利用した舞台公演まで、親子向けを中心に様々なイベントを企画・制作しています。
ご予算に合わせたカスタマイズも可能です。イベントの詳しい内容や金額のお問い合わせなど、お気軽にご相談ください。

ミニイベント

出演者	1名 ※会場規模により2名～4名をご提案の場合あり
会場	主に屋内外の小規模な平場スペース、多目的スペース、モールスペース、幼保小の体育館・校庭など ※椅子席可能・要相談
内容	お姉さんやお兄さんのリードのもと、広いスペースでなくても、簡単にからだを動かして遊べる内容（少人数向けのワークショップ的内容）
規模	30～200名（親子15～100組ほど）
時間	約30分（基本） ※イベント規模による相談可能
同行スタッフ	統括1名、制作1名、（音響効果1名）※【音響】マイク・PAなどの現地音響設備、スタッフのご用意が基本※【照明】基本は地明かりで対応。必要な場合は、会館づき現地スタッフに依頼する形で対応
イベント例	あそいくミニイベントあそいくワークショップ

過去のイベントの様子

中型イベント

出演者	2名～４名
会場	小ホール・中ホール・大ホール、中規模な平場スペース（体育館、モールスペース、屋外広場）など※椅子席、平場スペースの両方に対応が可能です
内容	バリエーションに富んだ手法を織り交ぜて、あそび感覚でからだを動かす楽しさを体験できる内容
規模	200～1,000名
時間	約60分（基本）※希望や予算、制限に合わせて30～60分に調整可能
同行スタッフ	統括1名、制作1名、制作補助1名、舞台監督1名、音響2名※【音響】基本は現地音響機材を使用。場合により、現地スタッフ対応を相談※【照明】必要な場合は会館づき現地スタッフに依頼する形で対応
イベント例	チーミーの遊育計画たにぞう・きよこ・タニケンの遊育計画狂言和泉流宗家の遊育計画親子であそいく

過去のイベントの様子

大型イベント

出演者	コンドルズ※7～13名、日程・内容・規模により人数の調整あり
会場	中ホール・大ホール、体育館などの中・大規模な平場スペースなど
内容	はじまりから終わりまで、ずっと遊べる空間と時間を提供することを目的としたユニークなあそび満載の内容 ※出演者が客席に降りる演出などあり
開場中オプション	開場中にも子どもたちが遊べる空間を提供 ※会場規模・形態やスケジュールなどに関連するので、公演毎の御相談になります
規模	500～1,500名
時間	約60分
同行スタッフ	統括1名、制作1名、制作補助2名、舞台監督1名、舞台制作補助2名、照明2名、音響2名、映像1名、運搬1名 ※【音響・照明】規模が大きいため、要現地スタッフ
イベント例	コンドルズの遊育計画

過去のイベントの様子

※掲載写真はこれまでのイベントより

上記以外の金額や内容などについてはご相談に応じます。
会場の形態・環境・内容規模・時間によりご相談をさせていただく場合があります。

基本の動き

36の基本動作

人間の基本的な動きは36種類に分類できます。幼少期にできるだけたくさん経験し、バランスよく身につけることが望ましいとされています

※下記のピクトにカーソルを合わせるをクリックすると、その動作に含まれる動きが表示されます。

平衡系（からだのバランスをとる動き）：stability movement

たつ

たつ、たちあがる、かがむ、しゃがむ、すわる

おきる

ねる、ねころぶ - おきる、おきあがる

まわる

まわる、まわす、ころがる、ころがず

くむ

つみかさなる、くむ、おんぶする

わたる

わたる、とんでわたる、あるいてわたる、はしってわたる

ぶらさがる

さかだちする

のる

のる、のりまわす

うく

まっすぐうく、まるくなってうく、あおむけにうく、うつぶせにうく

移動系（からだを移動する動き）：locomotor movement

あるく

あるく、ふむ - とまる

はしる

はしる、かける、おいかける、にげる - とまる

はねる

はねる、スキップする、ホップする、ギャロップする、2ステップする

すべる

とぶ

とぶ、とびつく、とびあがる、とびこす

のぼる

のぼる、はいのぼる、よじのぼる、とびのる - おりる、すべりおりる、とびおりる

はう

くぐる

くぐる、くぐりぬける、はいる、はいりこむ

およぐ

およぐ、もぐる

操作系（人やものを操作する動き）：manipulative movement

もつ

かつぐ、もつ、あげる、もちあげる - おろす

ささえる

はこぶ

はこぶ、うごかす

おす

たおす、つきおとす、おす、おしだす

おさえる

おさえる、おさえつける、もたれる、もたれかかる

こぐ

つかむ

つかむ、つかまえる

あてる

あてる、あたる、ぶつける、ぶつかる

とる

とる、とめる、うける、うけとめる

わたす

つむ

つむ、つみあげる - くずす

ほる

ほる、けずる

ふる

ふる、ふりまわす

なげる

なげる、なげあてる、あてる、ぶつける

うつ

うつ、うちあげる、うちとばす、たたく

ける

ける、けりあげる、けりとばす

ひく

おこす、ひっぱりおこす、ひく、ひっぱる

たおす

たおす、おしたおす

サポーター

いっしょに“あそいく”を
盛り上げています!!

監修

中村和彦先生（なかむらかずひこせんせい）

山梨大学教育人間科学部教授

専門は発達発育学、健康教育学など。子どもの体や心の問題を主に研究し、特に、“あそび” の重要性に関する調査・研究では第一人者。文部科学省や日本体育協会、日本オリンピック委員会等の仕事に取り組み、NHK E テレ「からだであそぼ」や「おかあさんといっしょ」の体操コーナー等の監修も務める。子どもの体力向上、健康増進の必要性を唱え、“あそび” の可能性を広く呼びかけている。

遊び制作兼パフォーマー

写真：HARU

近藤良平（こんどうりょうへい）

ダンスカンパニー「コンドルズ」主宰、振付家、ダンサー

舞台振付、演出、ダンス指導に加え、映画、テレビ出演など多岐に活躍。 NHK Eテレ「からだであそぼ」の振付も。東京スポーツ国体2013開会式式典演技総演出を担当。第67回文化庁芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

たにぞう

創作遊び作家、エッセイスト、「OFFICE TANIZOU」代表

遊び指導を中心に、主に子ども向け楽曲提供や振付で活躍中。ＮＨＫ Eテレ「おかあさんといっしょ」体操「ブンバ・ボーン！」の作詞・振付を担当。

和泉元彌（いずみもとや）

狂言和泉流二十世宗家

四歳「靭猿」で初舞台。「三番叟」以来「釣狐」「花子」「比丘貞」「枕物狂」を披いた。NHK紅白歌合戦の司会や大河ドラマ「北条時宗」主演。姉の史上初女性狂言師和泉淳子、十世三宅藤九郎とこどもの狂言鑑賞教室を全国で開催。

チーミー（ CHI-MEY ）

NHK Eテレ「ノージーのひらめき工房」楽曲提供

「会いに行ける歌のお兄さん」として、全国各地のホール、ショッピングモール、幼稚園、保育園などで子どもたちやパパママたちに大人気！シンガーとしてのみならず、パフォーマー、ソングライター、イラストレーター、ストーリーテラー等々さまざまな表現方法で独自の世界を展開するマルチアーティスト。雑誌「あんふぁん」の「親が子供に見せたいライブ・コンサート」アンケートで一位を獲得した親子ライブは必見！またジャンルを問わず様々なアーティストへの楽曲提供でも話題に。